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アルクプレスのkids com雑誌の“みんないっしょにBeGenKi!"ページの記事。

第7回 夏休みもALTのことを忘れないで!

ALTのために「お別れパーティ」をしよう!

 私は日本の夏が大好き! 晴れの日が多くて暑くて、最高の季節です! 周りの人は毎日、「日本の夏は暑い!」と言いますが、私にしてみればそれはとてもうらやましいこと。皆さんは私のことを「ヘンな人」と思うかもしれませんが、たいていのイギリス人は大枚をはたいてでも、日本のような夏を味わいたいと思っているはず。現にそうしている人もたくさんいます。

 ところで、イギリスの学年末にあたる7月は、日本ではJETの先生(「語学指導等を行う外国青年招致事業」により来日しているALTのこと)の任期が終わる月でもあります。最長で3年間、日本でさまざまな経験をした彼らの多くが帰国していきます。ぜひ、フェアウェル・パーティを開いてあげましょう!

 昨年(2000年)私が勤務していた学校の人たちは、学校を去る私のために、特別な午後のひとときを用意してくれました。子どもたちとゲームをしたり、歌を一緒に歌ったり、「私の授業がとても楽しかった」なんていうスピーチまでしてくれて、みんな涙、涙で、私も大感激でした。

 でもプレゼントには注意! 私たちが持って帰らなくてはいけない荷物はたくさんあります。飛行機の荷物の重量制限はだいたい20キロまでなので、たくさんプレゼントをもらっても、それも全部持って帰るのは難しいですね。私の友人の多くも、「子どもたちからもらったプレゼントを全部持って帰れない」と心を痛めていました。そこで提案。もし帰国するALTに記念品などをあげるのであれば、学校での活動の様子を写真や子どものイラストでまとめた本を作るのはいかがですか? 子どもたちのメッセージを吹き込んだカセットテープもいいかもしれません。このようなプレゼントなら持って帰りやすいし、いつまでも大切にしてくれるはずです。


夏休みも有効活用しよう!

 新しいALTがやってくる(またはALTが夏の間帰国する)といった場合には、授業で使えるようなおみやげを頼むチャンスです。硬貨や写真、切手などの小さなものがいいでしょう。私は1ペンスの切手を200枚持ってきて、子どもたちにあげたことがあります。2ペンス切手にはエリザベス女王の顔が描かれているし、何よりもよかったのは、1枚2円しかかからなかったことです!

 そしてついに夏休み! ラッキーなALTは子どもと同じだけ夏休みがあります。そんな人たちは、アジアを旅行したり母国に帰ったり。しかし、ほとんどの小学校のALTは村や町の教育委員会の職員なので、仕事がなくても出勤して、退屈しながら机に座っていなければいけないのです。

 この夏休みは、職員室で退屈しているALTを、勉強も兼ねてどこかに連れていってあげませんか。たとえば保育園に訪問するというのはどうでしょう。外国語を習い始めるのは、若ければ若いほどいいというのは、欧米では誰もが認めていること。園児たちがALTと一緒に英語のゲームをしたり、歌を歌ったりすることで、子どもたちはたくさんの新しいことにふれることになります。しかし、教える時間は1日に2、3時間で十分。それ以上がんばってしまうと疲れてしまいますよ。

 ほかにも、夏休みにALTを退屈させないアイディアはたくさんあります。一緒に新しい教材を準備する、新学期のスケジュールを組み立てる、新しいティーチングスキルを学ぶなどなど。日本に着たばかりのとき、私は英語を教えた経験はありませんでしたが、地域の先生方が新しいALTのために研修を開いてくれました。そこでたくさんのアイディアを身につけることができ、9月の新学期が始まる前に十分準備を整えることができました。

 もちろん、夏休みに外国に行く子どもたちのため、または先生自身のために、ALTに英語の面で協力をしてもらうことだってできます。職員旅行があるのなら、ALTを誘ってもいいかもしれません(皆さん、こっそり行かないで、私も誘って!)。仕事だけがすべてではありません! ALTを週末や夜に誘い出してあげてください。釣りに行ったり、バーベキューをしたり、ビア・ガーデンに繰り出したりするのもいいですね! さあ皆さん、一緒に夏を楽しみましょう。

Be genki,

Richard









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