日本に来てまだ日が浅いころ、私はイギリス人の友人と飲みに出かけました。その店にいた日本人の人たちと、自然と仲良くなりビールでも一緒にということになりました。幸運にも、その中の一人がとても楽しくフレンドリーなだけでなく、英語もかなり上手だったのです。(まあ、ちょっとお酒の力もあったと思いますが)この辺で切り上げてカラオケでも行こうかということになりました。私たちはもちろん、そんな日本の習慣を知っていたので、本場でその流儀に従ってみたくなりました。そして一緒に電車に乗りました。衝撃だったのは先ほどまで楽しく英語で話していたサラリーマンが急に、電車の中では英語で話しかけないでくれ、と言ってきました。英語で話しているところを人に見られるのが恥ずかしいというのです。なんてことでしょう。ここ数年で状況は変わってきたとは言いますが、 英語ができることを自慢しているようだから、話さないほうがよいと信じている人がまだいます。そう考える人には1つだけ理由があります、嫉妬しているのです。「私は英語がぺらぺらだぞ。きみは下手だな」なんて言ったら確かにそうなってしまうでしょう。でも英語を話す人を悪く言う人は、自分が話せないことに劣等感を感じているのです。心の中では英語を話す人を尊敬し、本当はそうなりたいのです。だから、チャンスがあったら堂々と英語を使いましょう。あなた自身の人生なのですから、どうやっていつ、どの言葉で話すかは自分で決めましょう。他人がどう思うからなどで可能性を広げることをやめないでください。誇りをもって英語を話しましょう!
そして、日本人だから内気なのは仕方ない、と思うのはやめましょう。それは違います。日本でだって、成功者や、特殊な技能を持っている人が好まれます。オリンピックでは、日本人のアスリートたちがメダルをとれば、その技能は高く評価され、人々はその成功を喜び、実力が発揮されることを願っているではありませんか。日本人科学者がノーベル賞に輝けば、皆誇りに思い、尊敬し、その功績を称えます。英語だって同じことです。英語が話せれば、人々はあなたを認め、尊敬するでしょう。人々はあなたを誇りに思い、敬い、自分もかく在りたいと思うはずです。あなた自身がそのモデルとなって、人々にインスピレーションを与えましょう。